| 源重郎池について （当日資料より） ◇光庵源重郎（現・光葉家） 蘇我氏の家臣、光庵正源の子孫 初代現重郎・二代源重郎（重右エ門）・三代源重郎（重郎左右衛門）・ 四代源重郎（与一）・光葉久吉・富士太郎・猛夫・俊夫 ◇小河の地形と水利 小河は池所（通称イケドコ）を源に南北に細長く（約４q）その上、周りの 山々は全て急峻なため降った雨水は即下流へと流れ去り、おおよそ２０町歩 の田畑は常に水不足に悩まされていた。 ◇二代源重郎 溜池築造を決意 村人達は度々の水不足、特に日照りが続く年には農作物の不作に悩んでいた。 二代目光庵源重郎はこの水不足を救わんと、自己資金で溜池を造ろうと決心、 立ち上がりましたが志半ばで世を去りました。 ◇工事は三代目源重郎に引き継がれ、父が着工してから七年の歳月をかけ文化 ６年（１８０９）にやっと出来上がり、幕府勘定奉行・柳生久通からのそ功 績と苦労に対し褒美を与えられました。 ◇水の恩恵隣村にも及ぶ 源重郎池完成後は水不足に悩まされることはなく、五穀は豊かに稔り、飢饉 の年でさえ村人の倉に米がなくなるようなことはなくなった。なお余分の水 は隣村にも恩恵を与えた。 ◇築池記念碑建立 源重郎池竣工から８７年後、源重郎の功徳を忘れてはならぬと、村の有力者 が発起人となり築池記念碑を建立。 碑文は山島亭助氏 書は古田庸氏 ◇源重郎池年表 享和 元年（１８０１） 二代源重郎 溜池築造を思い立つ ２年（１８０２） ２月 二代源重郎 着工 ３年（１８０３） 二代源重郎 死去 文化 元年（１８０４） 三代源重郎 引継 ６年（１８０９）１１月 溜池竣工 源重郎（44才） １４年（１８１７） 土手の前後修築 源重郎（５２才） 文政１２年（１８２９） 三代目源重郎 隠居（６５才） 重郎左右衛門と改名 与一（３１才）に名前を譲る 天保 ３年（１８３２） 四代目源重郎、大修理に着工 ６年（１８３５） 大修理完了 明治 ８年（１８７５） 苗字創成に伴い光葉に改姓 五代目源重郎、池を村に寄付 ２９年（１８９６） 築池記念碑建立（竣工８７年後） 昭和６３年（１９８８） 平成の大修理着工 平成 ２年（１９９０） 大修理完了 以上、参考文献 平井 漠先生緒 「高田十郎と源重郎池」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 源重郎池資料（昭和６３年） 満水面積 0.47f 受益面積 18.0f 貯水量 36.000立米 堤長 53b 堤高 11.5b  |
